向井透史「早稲田古本屋日録」
図書館でずっと前に予約した本の順番がやっとまわってきました。 著者は早稲田にある「古書現世」の店主さん。 前半はエッセイというかちょっと短編小説風になっていて、後半は昨年の、早稲田が一番忙しい時期の日記になっています。 この方は、高校を卒業してすぐにこのお店を継いだそうです。 古本屋で、親子2代でやっていけるなんて・・・その家族は、この店の売り上げで生活しているわけで。 それって、すごいことだなあ。 町の古本屋さんて、お店の奥が住居になっていて、生活がまるみえのところがあったりするけど、一体毎日いくらくらいの売り上げがあるのだろう。 ほんとにそれで家族の生活ささえて行けるの?と心配になることがある。 古本屋に限らず、さびれた商店街の文房具屋とか雑貨屋とか。 ほんとうに、不思議でしょうがない。 あ、そういえばわたしの実家もお菓子屋だったんだ。 やってたのはじいちゃんとばあちゃんで、両親は他で働いていたから、あ、じゃあ、その店の家族もそんなふうなのか。 じゃあ、いっか。 わたしが古本屋をやるとしたら、わたしひとり食っていくのが精一杯だろう。 わたしひとりの生活ですらあやういような。 古本屋というのは、地味ながら、けっこう体力仕事のようです。 しかし、早稲田や神保町の古本街は、おじさんたちのためにあるようで、入っていけない。 銀色夏生×木崎賢治「ものを作るということ」 木崎さんという人は音楽プロデューサーだというが、今どんな仕事やってんだろ。と検索してみたら、バンプオブチキンのマネージャー業務をやってる会社の取締役らしい。 ああ、だから、前回のおしゃべり本のなかで、銀色氏はバンプバンプ言い出したのか。と納得。 この本では、やたらイチローイチロー言ってました。 あまりにもイチローの話が多いのでちょっととばし気味に読みました。 10歳以上も年のはなれたふたりが、「キーちゃん」「みきんこ」と呼び合うのがかわいらしい。 わたしが46歳くらいになったとき、そんな風に呼び合える人がいるといいな。 高山なおみ「フランス日記」 古本屋でみつけました。 わたしは外国に行ったことがほとんどないです。 小学校のとき家族で行ったグアム、高校の修学旅行で行った韓国くらいです(韓流ブームのはるか前)。 近年、どこにも行く予定がないのにパスポートを取り直しました(写真付き身分証明書ほしさで)。 まっさらなまま、有効期限の2008年を迎えてしまいそうです。 高山さんのはじめてのフランス旅行は、フランスを何度も訪れている高橋みどりさんといっしょで、心強かったようです。 さいごのほうは、スイセイさんとふたり、片言のフランス語や英語、身ぶり手ぶりでどうにか乗りきったそうです。 昔、フランス映画にかぶれていた頃、NHKのフランス語講座を見ながら、がんばって勉強したことがありました。 今はほとんどフランス映画なんてみないけど、一応憧れの国ではあり続けています。 食べ物が、やはり、おいしそうですね。 まず行くことはないでしょうが、行くとしたら、ベテランの人に連れていってもらいたい。
by ulalaca
| 2006-09-04 19:11
| 本とか
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