キリンジの初期のうたに「僕は赤いK急に乗って三崎へー」という歌詞があり、
いつか我々もK急に乗って三崎へ行きたいねなどとキリンジばかともだちと長年話していたのですが、ついに実現することになりました。 品川駅で「三浦半島1DAYきっぷ」を購入して出発です。 1900円で、京急電車とバスが三浦半島で乗り放題という素晴らしいきっぷ。 普通に三崎口まで行って帰ってバスに1回乗れば元がとれる計算ですが、これをとことん使うことに。 乗るのはもちろん先頭車両ですが、とうとう終点まで運転手さんのすぐ後ろの特等席は電車だいすきちびっ子とおじさんに取られたまま・・・ 三崎口に着いたらパラパラ雨が降り出しましたが、これくらいならまあ、大丈夫。 バスに乗って三崎港へ。 日の出というバス停で降りて、散策。 前日に「いしいしんじのごはん日記」を読み返して復習していたのです。 おお、まるいち魚店! ニューバッカス! そしていしい宅も発見してしまう。 三十路おんなふたりはひなびた商店街でおおはしゃぎです。 妙にスナックが多かったです。 あやしげな喫茶店なんかも。 昼ごはんは、せっかく三崎港まで来たのだからと、びんとろ&いくら丼。 とてもおいしい。 そのあとまたぐるりと散策して、バスに乗って駅へ戻る。 今度の電車は運転席うしろのボックス席をゲット、またわーわーはしゃぐ。 乗り換えて浦賀へ。 そこからさらにバスに乗り換えて、この春オープンしたばかりの横須賀美術館へと向かいます。 海沿いの素晴らしいロケーション。 あいにくの曇り空でしたが、晴れていたらとても気持ちがよさそうです。 新しくてきれいで、金沢の21世紀美術館みたいだねーと言い合う。 誰もいない屋上庭園で飛んだり跳ねたりする三十路おんなふたり。 そして別館の谷内六郎館で大興奮。 しかしバスの時間がせまっていたのでものすごい速度で見てまわる。 横須賀の海沿いを走るバスに乗って汐入駅まで。 そこから電車で新逗子駅へ、さらにバスに乗り換えて鎌倉へ。 バスは海の近くを経由するルートだったのですが、「披露山」というバス停を通りすぎたときに友人が、「ここって、あの山じゃない?」と言い。 2年前のちょうどこの時期、この友人と逗子を訪れたときのこと。 hacoというギャラリーでおまめさんの展示を見て、その空間があまりにも素晴らしくてふたりともテンションが上がり、「このまま鎌倉まで歩いちゃおっか☆」ということになり、適当に歩きだしたら、歩いても歩いてもどこにも辿りつかず、戻るにも戻れず、バス停もなければタクシーも通らず、ひたすら海沿いを歩くはめに。 テンションがた落ち、汗だくで、なんなら半べそ、軽く山越え! やっとのことで山を降りたら、タクシーが通り、乗った直後にバス停を発見したのでした。 「あのときみつけたバス停だね、ここらは」 逗子から鎌倉へは、土地勘のないものはけして歩いてはならない・・・。 ということを学んだあの日から2年。 バスでも30分かかりました。 そりゃあ、歩けないわ。 鎌倉に着いたら猛烈におなかが減っていたので早めの夕ごはんをCOBAKABAという定食屋さんで。 からだによさげなチキンカレーを食べる。 その頃にはけっこう雨が降っていたけど、食べ終えたらまた歩く。 どうしても行きたい家具屋さんがあったので。 いま出てる天然生活に載ってたそうすけというお店へ。 閉店前になんとか間に合い、すてきな家具を前におんなふたりは妄想の世界・・・ わりと安くて、いいものいっぱい。 ひんぱんに訪れたいお店でした。 さらに由比が浜通りを歩いて、最終目的地のOKASHI 0467というカフェへ。 もう遅い時間だったのでケーキは4種類くらいしかなかったけれど、わたしはピスタチオとショコラと、あとなんかが3層になってるケーキをいただく。 あらおいし〜。 大人っぽいお味。 2階のカフェスペースはお客さんは我々だけで、お店の人も上がってこないので、またわーわーはしゃぐ。 今日は、ぜんぶが予定通りにいったねえ。 怖いくらいだね。 閉店間近までいて、バスで鎌倉駅へ戻る。 このままJRに乗ればはやく帰れるのだけど、じゅうぶん元をとったフリーきっぷをまだ使うため(貧乏性)、金沢八景までバス、そこから電車に乗り換えて品川駅に帰還。 ちょうど12時間の旅でした。 京急万歳。 車窓からたくさん団地が見れたのもとてもよかったです。
by ulalaca
| 2007-06-24 23:10
| ちょろり旅
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